大病明け

元に戻る人も入ればある程度の所で妥協せざる得ない人もいる。そしてその状態でお金を稼ぐ必要がある。良かった頃を知っている人からすると信じられないクオリティになることもある。給金が著しく下がりそうな局面だけ力を出しているように見えることもある。でも好きでそんな事をしている訳じゃない。そしてそういう人を良くも悪くも特別扱いする訳にも行かない。以前からするとみっともないようなクオリティでも生きているのはその先を考えているから。そのみっともないようなクオリティでも休むよりはずっとマシだったりする。生き恥を晒しているように見えて本人からするとそれが最善の選択肢として動いていることもある事を知って頂けると嬉しい。

 

競輪選手なんて特にそうだ。大怪我からの復帰ですぐに元通りの成績を収める人と、まだ復帰するのが早いんじゃない?って選手と別れてしまう。本当に復帰するのが早かった選手やどうしてもお金が欲しくて不完全な状態で走る選手もいるとは思うが、本人としてはこれ以上待つよりみっともない日々が続くかも知れないが走ったほうがマシだと思って走っていると思う(残念ながらそのまま成績停滞で引退していく選手が殆だけど、ボロボロになりながら新しい形で復活する選手や、以前を知っていると物足りないがクビにならない範囲の力で生き残る選手もいる)。

 

競輪選手に限らずそういう人を叩くのは否定しないが、そういう状態であることを自分から話すのはとても辛い事である事と、休んだ所でクオリティが戻る事はない状態がある事と、生きるために以前とは全く別の人になってしまう事がある事を知って頂けると私は嬉しい。

 

最後になりますが、そのみっともない日々を見て周りが呆れている時、本人はもっと辛い思いをしています。特別扱いをする必要はないですが、ルール上認められている範囲でフラフラしながら生き残っている間は見守って頂けると嬉しいです。

※「見守る」=「保護」という訳ではなく、その人が以前と比べると悪い意味で別人に変わっていたとしても、追い出すためにルールを変えるとかそういう事はしないで欲しい。それで十分。

 

ここからは本題から外れるけど、競輪選手(特にガールズケイリン)に関してはもう少しどうにかならないのかな?という気持ちもある。考えた上で現行の制度になっているとは思うけど、1期(半年)に何回か決勝に乗れるような選手が大怪我して、復帰後は予選では追走できず、敗者戦でも追走するだけ、当然ながら成績不良で引退というケースを何度も何度も見ている(女子競輪は復活してまだ数年なのに)。有償休養期間(今はないんだっけ?)を増やすとか公傷(故意公傷は存在ないものとする)の際には復帰から一定期間は成績不良での引退期間に含まないとかないのかな?最初から弱い選手や加齢で衰えて引退していく選手はしゃーないと思うけど、若くてそれなりに有望だった選手が怪我して壊れたまま走って消えていくケース多すぎません?この記事の前提として元の力が100だとして70までしか戻らないから60とかで復帰する事も多目に見てね。という部分があるけど、ガールズ競輪の場合は70までしか戻らないとしても30とか50で走っている選手がいるような…。専門外だから自信はないけど見るに耐えない状態で復帰した選手もちらほらいた気がする。