詳しくはこちら
http://ex.nicovideo.jp/img/denou/final/pc/Rules_denousen_final.pdf
ポイントは着手(特に秒読み)です。
人はソフトの着手確定後、60秒(1・2・3・・・・10)が読まれるまで、つまり59秒(9)はセーフですが、60秒(10)が読まれたら負けです。
ソフトは人の着手確定後、開発者がソフトに人の着手を入力した所から時間計測が始まり、ソフトが手を確定させるまでが60秒未満でなくてはならない。
わかりにくいので実際にありそうなケースで書くと、
人が着手を完了後
開発者がソフトに着手を入力 5秒(0秒)
ソフトが手を考える 59.9秒(59.9秒)
電王手さんが手を指す 10秒(0秒)
合計 74.9秒(59.9秒)カッコ内がルール上の時間
となる。
また、開発者が着手の入力を失敗してもそれは時間には含みません。
なので人の感覚でソフトの着手を見ると「切れた!」って思うと思いますが、ルール上何も問題ないです。
なお、森下九段のリベンジマッチの際にもそう言う事象が発生している(ツツカナは最大9分55秒で指していたようですが、電王手くんの指し手完了までに10秒以上要するケースがある)ので、興味のある方は見て下さいな。
将棋電王戦リベンジマッチ 森下卓九段 vs ツツカナ - 2014/12/31 10:00開始 - ニコニコ生放送
(3時間の持ち時間が切れてからの話になります。)
※:着手スピードで先読みに差が出る気(と言っても10秒未満)もしますが、その間は人も考えられるので気にしない方が良いかと。
以下余談
本題と関係ないけど、全員同じルールなのは勿体ない気がしています。勝ちに拘るなら各個人が一番得意なルールでやれば良いのに。と思ってしまったり。チェスクロックなら5時間より6時間の方が好きな人が多そうな気もしたり。
人とソフトは基本的な能力が異なるのだから、極力人の力が最大限発揮できるルールにするぐらいは言った方が良いのかなとか思ったり。後、前回のように会場で空調、虫、トイレの問題がありませんように。
チェス、オセロ、シャンチーのケース(3つともソフトが上になった)を見るまでもなく、人とソフトが対局して楽しめる期間は限定されている訳なので、電王戦と言う形式に拘らず1年でも長く対局が続けばいいなと思っています。ただ、第2回将棋電王戦(特に第2局)後の一般の人の日本将棋連盟や佐藤四段(当時)への叩きっぷりを見ていると色々難しい気もしますが…。
※:ソフトが強くなってからのソフトとプロの対局と言う意味では、チェスはカスパロフ対ソフトが2年、オセロは1回っきり、シャンチーもあっという間だったらしく、たった4年かよ!って叩かれている将棋が実は対ソフトでは長く対局を行っていたりする(あから2010と清水女流六段やBonanzaと渡辺竜王を混ぜればもっと行くかな。)。
※※:これは直感でしかないのですが、囲碁ソフトはある時に急激に強くなって一瞬(1~3年)でプロを超えてしまうのではと思っていたりします。なので、囲碁電王戦は盛り上がらなくても、対局数を減らしてでも続けていた方がきっと上手く行くと思う。